まどのカタリバコ。

好きなことを思うままに書く。

わたしとWish

皆さんこんにちは、初めましての方は初めまして。まどです。

 

6月29日、朝香果林さんの誕生日も近い今日この頃、わたしは生誕祭前にどうしても綴りたい事があってこの記事を書いています。

それは朝香果林の2nd楽曲、Wishについてです。f:id:madoll_44:20210616010658p:image

このWishという曲は、Starlight、Fire Birdとは楽曲のコンセプトから大きく違う楽曲となっており、初めて聴いた時はなんだこれはとなったものです。

 

ただ、キズナエピソードやアニガサキを読み込んで考察も交えてこの曲を理解しようとすると、実はかなり深みのある曲になっているんです。そして何よりも、Wishに限った話ではないですが、正解は一つじゃないとも言えます。

 

まずはスクスタ視点の話。
f:id:madoll_44:20210616234711p:image事の発端は、果林さんがどこか無理をしているのではないかとあなたが勘付くところから始まります。

彼女はアニガサキでもエマに話していました。 「でも私は……朝香果林はそんなキャラじゃない。クールでカッコつけて、大人ぶって……それが私なの」と。

この頃の果林さんも、周りが持つ自分へのイメージを崩さないようにと、取り繕っているようなイメージがあります。


f:id:madoll_44:20210616014853p:image実際、Wishまでのキズナエピソードでは見ていて欲しいという微かな独占欲が見え隠れしていますが、それ以上は求めていません。まあ、これだけでもばりくそ可愛いわけですが。

f:id:madoll_44:20210616015921p:imageそんな果林さんを見て、クールでセクシー、それだけじゃないのではないかと思ったから作りたくなったと。


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そして本当の果林さん、ひいてはイメージにそぐわないかもしれない部分も見せていいんだよ、というあなたからのメッセージがこもった楽曲がWishなんですね。

そしてこのメッセージを受け取った果林さんは、ラスサビ前で問いかけながらこう返すんです。

私の本当の気持ち、聞いてくれてありがとう。こんな私でも……受け止めてくれる?

もちろんですとも!!

 

歌詞についても少し考えていきたいと思います。

先程も話した通り、Wishという曲はあなたから果林さんへのメッセージが込められた曲となっています。つまり、歌詞の一部からはキズナエピソードでの果林さんの様子が描写されているんですね。

例えば最初の部分。

今日もまた 飛び交う話の中 ほらなんだか 取り残されて

これはキズナエピソード9話がそうではないかと考えています。

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f:id:madoll_44:20210616122716p:imageみんながメニューを決められずどうしようと賑わっている間、果林さんはどこか取り残されている感じがしますよね。あとせつ菜が完全にオタクのそれ

そして一つ注目して欲しいのが、歌詞内には「今日また」と書かれていますね。つまり、キズナエピソードに書かれてないだけで、似たような雰囲気は何度かあったものと考えられます。確かにこれはあなたじゃなくても様子が変だと思うかもしれない。

そしてもう一つ。

気持ちに身を任せた 素直な笑顔がどこか遠くて

確かに前述9話と10話、心の底から笑ってそうな描写がほとんどないんですよね。強いて言えば10話の最後とか?ってぐらいで。

元より果林さんは愛さんやかすみみたいにどかーん!と笑い飛ばしたりするようなキャラじゃないので、ただすーっと読んでしまえば何ら不自然ではないんです。ただキズナエピソードを順繰りに追いかけて読んでいくと、どこか違和感が拭えない感じ、しませんか?その違和感は、果林さんが心の底から笑えていないからなんです。

そして次なんですが、

理想の姿に届きそうなのに           あなたの願いが一番でいい           私はそれでいい。                         そんなはずなのに……どうして?

ここはキズナエピソード10話より。


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果林さんにしては何やら歯切れの悪い返しが続きます。本来の果林さんならもっと自信を持って答えているでしょうし。可愛い系のかすみと並んで、セクシー系の果林さんもキャラとしては磐石と評価を得ているものの、多少なりとも迷いが生じているんです。

自分の理想の姿、つまりセクシー系スクールアイドルとしてより高い場所に手が届きそうなのに。


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そしてそんな果林さんのステージを見るのは、果林さんにとって一番であるあなたの願いでもあるのに。

だからこそあなたは、果林さん自身がなんでだろうと考えている気持ちだけでなく、あなたから果林さんへの問いも含めて歌詞に入れたんです。

どうして?と。

ただ、だからこそこのWishという曲を作ろうと思い至ったのだと思います。上記の問いや、伝えたい事を歌にしたかったから。例えそれが、【ファンの思い描く朝香果林】からかけ離れた、新しい試みになるとしても。

アニガサキでエマは果林さんにこう言いました。「どんな果林ちゃんでも、笑顔でいられればそれが一番だよ」と。

つまり、あなたも果林さんに素直な笑顔を見せて欲しかったからこそ、Wishという曲は生まれたんです。

そして、そんなWishを歌いきった果林さんは……f:id:madoll_44:20210617004047p:image
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f:id:madoll_44:20210617004041p:imageご褒美タイムですか?と口にしたくなるほど可愛く甘えてくるのであった……

と、ここまでがスクスタにおけるWishの誕生秘話と考察。

 

ではこれを、アニガサキ時空の果林さんで考えたらどうなるだろう?と思いました。また違った解釈が生まれるのではないかと。

そして何より、わたしの虹ヶ咲の始まりがアニガサキだったからです。追いかけ始めた時点での最新話が伝説の11話ショックだったのは今となっては笑い話

 

まずはスクスタと同じくこの部分。

今日もまた 飛び交う話の中 ほらなんだか 取り残されて

ご存知の方がほとんどだと思いますが、アニガサキにおいてスクールアイドル同好会に最後に加入したのは、果林さんです。(ちなみにスクスタの最後は優木せつ菜)

4話で本格的に同好会が再開、及び宮下愛、天王寺璃奈の両名が加入した事によりこの時点で果林さんが最後の一人になるのが確定。


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歩夢へのお節介、せつ菜の正体特定、練習のサポートなど間接的に同好会を支えながらも、同好会という輪そのものには一人入れていません。(これらのほとんどがエマのためと話しているが)


そして4話は同好会の方向性が本格的に決まり出す超大事な回。わたし個人としては愛さん回なので尚更。

それぞれが悩みながらも新しい道を模索し、誰よりも早く答えを見つけた愛さんにみんなも発奮する、という大まかな流れなんですが……

この流れの中に果林さん、一切出てきません。4話時点ではかすみの言う通り部外者のお姉さんなので仕方ない部分ではありますが……(ちなみに4話の出演パートは柔軟部分のみ。1話、8話の次ぐらいに出演時間が少ないと思われる)

ストーリー上拡大解釈になってしまう部分かもしれませんが、こんな大事な話をしている輪に入っておらず、一人取り残されているんです。

そして同じくこの部分。

気持ちに身を任せた 素直な笑顔がどこか遠くて

間違いなく5話の果林さんはこれに当てはまっているんですね。

それを紐解く鍵になるのはf:id:madoll_44:20210619004013p:imageこのアンケートですね。またの名をポンコツ発見器

果林さんは5話時点で一番興味があることに「スクールアイドル」と書いています。ただ、果林さんが自分の気持ちを吐露した際、

「エマのために、同好会のこと手伝うようになって……そしたら、楽しかった

と言っていたので遅くとも4話時点で興味が湧いていたものと思われます。しかし果林さんはそんなの自分のキャラじゃないと自分が笑顔になれるものから自ら遠ざけていたんです。


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現に5話では羨ましそうにしながらも目を逸らすシーンが多いですね。

ただここでのスクスタとの大きな違いは、スクスタの果林さんは悩みながら、つまり迷子になりながら遠ざかっているのに対し、アニガサキの果林さんは踵を返して一直線、意図的に遠ざかっているという事がわかるかと思います。

そして自分が興味のあること、つまり憧れに関連付け、2番のこの部分も少し掘り下げていきます。

込み上げてくるの                           傍にいるだけで                               あの子が特別に輝いて                   映り込むのはそう紛れもない真実

まずアニガサキの解釈で紐解くと、歌詞中の「あの子」というのは同好会加入前から行動することが多かったエマでほぼ間違いないと言っていいでしょう。


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エマは同好会再開後は笑顔の描写が増えていますね。これは旧メンバー4人にも言える話ですが……クマ・ヴェルデ考えた人は天使天才天王寺


そんなエマはスクールアイドルに興味を持っていた果林さんにとって、傍にいるだけで輝いて見えたんです。それも、疑いの余地を一切持たないぐらいに。恋人補正ってスゲー

つまり果林さんはスクールアイドルに憧れていたのと同じぐらい、エマにも憧れていたと言えるのではないでしょうか?

 

という訳でここまでWishについてスクスタ、アニガサキの視点から語ってきたんですけど、どちらにも共通して言える結論があります。それは、

Wishという曲は朝香果林の裏、即ち弱さを表している。

朝香果林の第一印象といえば、見た目通りセクシーやクール、大人っぽいという意見が大半を占めるかと思います。そしてそんな印象通りの強さ、言い換えれば表の部分を表した曲が、ご存知1st楽曲のStarlightですね。

それに対して2nd楽曲のWishは朝香果林の裏側、言い換えれば歌詞通り「本当の朝香果林」を表した曲になっているんです。

先述の通り果林さんはモデルという事もあって周りが求める朝香果林というキャラを遵守し、本当の自分をあまり見せたがらないタイプ。わたしも昔はドルオタだったんですが、そういう世界だとキャラってもはや命!!ってぐらい大事な時もありますからね。

では何故果林さんはスクスタでそんな曲を採用し、加えて作曲した理由を聞いても一切否定的じゃなかったのか?


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それはあなたが誰よりも深く朝香果林という人間を知り、理解しようとしていたからなんです。だからこそあなたは誰よりも朝香果林をよく見ていた。見ていたからこそ些細な変化にも気付き、どこか無理をしていると一番に気付いたから。

そしてWishを作曲した理由を聞いた時、果林さんはこう思っていたのかもしれません。

この人は、私のことを本当によく見てくれているし、受け止めてくれる、と。まあこれは願望の範疇を出ないと思います。

一つ確信を持って言える事があるとすれば、Wishという曲は「朝香果林」を形成するにあたり絶対必要な曲であった事は間違いないと思います。

先程も話した通り、Starlightを朝香果林の表に例えるとすれば、Wishは朝香果林にとっての裏に例えられ、要は果林さんは自分の全部を見せているんです

そしてそれを受け止めてくれる人、つまりあなたがいるからこそ3rd楽曲のFire Birdで文字通り高く羽ばたくことができたのではないかと考えています。

 

そして最後に余談ですが……

 

DiverDivaファンミ両日参戦決定しました!!!

2日目を当てる為にチケ定価の5倍の金をCDに使いましたからね……外したらどうしようかと本当に心配でした。

そしてファンミ両日参戦決定ということは、何が言いたいかおわかりでしょうか。

Wishを歌う場合絶対に現地で聴ける

3rdライブ2日目でshort ver.とはいえ2nd楽曲丸ごとやった時は本当に悔しさでいっぱいだったので、今から本当に楽しみ。

そしてWishの前奏が流れ始めたら、この記事と共に「あ、コイツ死んだな」と思い返して頂ければ嬉しいです。

 

では皆さん、夏の終わりに会いましょう!!